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金融資産が1200兆円?目の前に積み上げて見せてくれ!

ボロ儲け経済学 (青木雄二)より


P100~

日本人の持っている金融資産は総額1200兆円にのぼるといわれております。
金融資産といいますと、銀行預金とか、株式、生命保険の積立金といった類の
すぐ現金として通用する資産で、土地は含まれておりません。

財務省、日銀は「日本はこんだけ不景気になっても、国民が1200兆円の銭を持っているから、大丈夫なんや」
と喧伝しております。

しかし、であります。
ぼくは日本に1200兆円ものゼニが唸っていると聞くと「ホンマかいな」と首をひねらざるをえません。
実際にはそんなゼニはどこにもありはしないのであります。

ホントに銀行の金庫にそれだけのゼニがしまってあるのかといえば、それはまったくの錯覚であります。
ぼくは一度、日銀の広報部へ電話をかけて聞いたことがあるのですが、実際に、日銀が発行して、
日本の中で流通している紙幣と硬貨の合計金額は56兆円分しかないということでした。

つまり、1200兆だといわれているゼニはすべて、経済行為での約束事、すなわち手形であったり小切手であったり銀行口座の数字にすぎないのです。


ぼくは以前、大手都銀で3000万円を現金で引き出したいと頼んだことがありました。
するとあわてて支店長が出てきて、そんなに現金がないと言います。

「申し訳ありません。いま現金が足りませんので」
「なに言いさらすんじゃ、ワシが預けたゼニ返すのは当たり前やろが。ここの支店は金庫にゼニがないんか」
「いや、ないというわけじゃないんです。あるんです」
「そんなら、どうして払えんのや」
「一度に3000万円も払えないんです。そんなに支払ったら、預金機や少額の支払いに差し支えますので」
「ほうか、じゃ、お宅のどこの支店へ行ったら、払ってもらえるんや」
「どこの支店も、当日、いきなりそれだけの現金用意してくれと言われても無理ですよ。
 前日に前もって言っておいていただければ、当日、現金は用意しますので」

とうことで結局、その日は現金を出してもらうことはできず、翌日改めて受け取りに行った次第です。
「いまはありまへん」と断らざるをえないのは、銀行は人から預かったゼニをほかに貸し出して金利を稼ぐ商売だからであります。
もちろん銀行の各支店には預金者の引き出しに備えて一定額の現金は用意されています。
今回わかったのはその金額は3000万円を少し上回る程度ということであります。
もし銀行強盗がこの支店を襲ったとしてもそのあまりの現金の少なさに愕然とするでありましょう。


P184~
最近僕はメインバンクをアメリカのシティバンクに替えました。
日本の大手都市銀行とシティバンクに共通点があります。
それは両方とも現金を持っていないという点であります。

以前、シティバンクの支店に1500万円を下ろしに行ったら、
「急に1500万円用意しろと言われても、現金の用意がありません」
と日本の銀行と同じことを言われてしまいました。







(私のコメント)
故青木雄二氏の「ナニワ金融道」からは多くの学ぶべきことがあります。
読んだことのない方は一度見ていただきたいのですが、マンガなのでさらりと読め、展開の面白さゆえ固定ファンも多いようです。

マンガの内容は職探しをしていた主人公がたまたま帝国金融という金融業に入り、金融という「なにも生み出さない寄生虫」のような職種ゆえの悲劇、喜劇が展開されていくものです。

「自分が」儲かるためなら他人を罠にはめて地獄に突き落とす、という金融ならではの話なのですがまさにその考え方はイルミナティの「無能な金貸し人間がどうやって金を吸い取るか」というものです。



著書では銀行にお金をおろしにいったら拒否された、と書かれていますがこの本を昔大学時代に私が見ていたときにはなぜなのか理由がわかりませんでした。

私のブログのタイトルにもなっているように、銀行とは通貨を水増ししているサギ師の集まりです。
それは日銀の準備率といものを見てもらえばわかります

リーマンショックの時にはリーマンブラザーズが30倍もの通貨水増しをしていたそうですが
これは個人でFXや信用取引をされている方ならよくおわかりだと思います。
うまくいっているうちはいいのですが、自分の思惑と違う方向に少しズレるだけで大きな損失をこうむります。

つまり、持ってもいない資金を使って取引をしていた。
そしてその失敗はリーマンの場合であれば30倍のマイナスとなってしまうわけです。
手持ち資金の30倍のマイナス、そんなもの払えるはずありません。


失敗しないように銀行家連中は何をするかというと、マスコミを使っての洗脳です。
たとえば
①銀行が水増ししたお金で株を買う
②マスコミを使って「株は儲かる!」と宣伝する
③一般の国民が株式投資をし始める
④銀行が株を売って利益を確定

結果として個人投資家は必ず損をする、ということになります

そして銀行の経営が傾いた時には「国民の税金で助けてくれ!」と公的資金を注入し銀行を助けます。

汚い連中です。
こいつら全員の全財産を没収して、銀行はすべて国営化するべきです



青木雄二氏が3000万円を引き出した場合、銀行側としては単純にリーマン並の信用創造(通貨水増し)していた場合、30倍で3000万×30=9億円

9億円分のお金を引き上げなければなりません。
貸し出ししていた場合は、「お宅に融資した9億円を返してくれ!」とお金を集めなければならなくなります。つまり準備率を維持しなければなりません。

無理な話です。
それもこれも通貨水増しという「銀行のサギシステム」が悪いんです。


連絡をもらえれば翌日に現金を用意する、とのことですがどうやって用意するのか?
汚い方法で用意するのですが、それは
こちらの動画「お金の仕組み」でも説明されています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm960824


ただ、ごくたまに
困ったことが起きました。

何らかの理由で顧客が
多額の預り証を持ち込んできて、
預けていた大量の金貨(お金)の返却を
求める時です。

実際ある金貨(お金)以上の紙幣を
発行しているわけですから、
顧客の求めに応じられません。
( ̄ □ ̄;)!!



そういう時には
同業者が秘密の連携プレーで協力し、
金貨(お金)を融通し合いました。

銀行家たちの手から
一時的に離れた金貨(お金)も、

結局は廻り回って
銀行家たちに帰ってくるのですから
心配ありませんww


(残念ですが動画は著作権者の申し立てにより削除されてしまいました)
って、消されたのかよ!

もし青木雄二氏が3000万円を当日に引き出していたら、その都市銀行は倒産していたかも知れませんね。









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